白昼夢のような世界
親しみやすく色鮮やかでありながらも。現実的で地に足がついた作品を作る現代美術の作家を紹介する。
- 大岩オスカール
大岩オスカールは絵画やオブジェ、インスタレーションなど幅広く創作活動に携わる現代美術家である。ブラジルのサンパウロ、日本の下町、アメリカのニューヨークと拠点を移してきた背景を持つことから、国際社会全体を俯瞰する視点を持ち、社会の綺麗な部分と汚い部分の両方ともに目を向け、作品に盛り込んでいる。
そして作家が見た現実の風景に、作家の想像上の情景が混ざり合って作品が出来上がっている。大岩オスカールの作品は陰影又はネガとポジ、あるいは綺麗なものと汚いもの等が織りなす対比が美しく、不思議な魅力を放つ世界を生み出している。